化粧水、美容液、乳液、保湿クリームの役割を正しく理解しよう!

基礎化粧品の役割は、肌の成分と同じはたらき、または近いはたらきをする保湿成分を補い、肌の保湿をサポートすることです。しかし、配合成分の割合によって、化粧水、美容液、乳液、保湿クリームなどの種類があり、それぞれの役割は少しずつ違ってきます。

そこで、今回は、基礎化粧品の役割についてご紹介します。

化粧水、美容液、乳液、保湿クリームの役割の違い

一般的な保湿化粧水の役割は、肌に水分を与えることと水溶性の保湿成分で水分の保持をサポートすることです。クレンジングや洗顔後の角質層に、水分と保湿成分を届けることで、保湿のファーストステップの役割を果たします。さらに、化粧水によって肌が柔軟になるため、後につける美容液が浸透しやすくなります。

また、エイジングケア化粧水の役割は、保湿成分に酸化を防ぐ成分やコラーゲンを増やす成分を加えて、エイジングケアをサポートすることです。肌質や肌状態、肌悩み別のものや、エイジングケア化粧品成分名を冠にしたものもあり、役割は保湿とエイジングケアです。

一般的な保湿美容液の役割は、水溶性の保湿成分と油溶性の保湿成分を凝縮して配合し、水分の保持をしっかり行うことです。また、エイジングケア美容液には、特定の肌老化や肌悩みをターゲットにしたものもあり、化粧水の前に使用する導入美容液と呼ばれるものもあります。肌質別のもの、パーツを集中的にケアするもの、エイジングケア化粧品成分名を冠にしたものもあり、役割は保湿とエイジングケアです。

乳液の役割は、水分を保持することと油分で水分の蒸散を防ぐことです。だから、保湿クリームを使わない場合は、スキンケアやエイジングケアの仕上げの役割も担います。乳液には、水溶性の保湿成分と油溶性の保湿成分がバランスよく配合されており、紫外線対策ができるUV乳液やUV化粧下地の役割も果たすティント乳液などもあります。

保湿クリームの役割も、水分を保持することと油分で水分の蒸散を防ぐことです。

だから、スキンケアやエイジングケアの仕上げの役割を担います。水溶性の保湿成分と油溶性の保湿成分がバランスよく配合されていますが、乳液よりも油分が多いのが一般的です。特定の肌悩みやエイジングケア化粧品成分名がついたもの、パーツ別のものもあり、役割は保湿とエイジングケアです。

自分の肌質や肌状態、年齢、季節、好みで上手に基礎化粧品を使い分けましょう。

化粧水、美容液、乳液、保湿クリームの配合成分の違い

化粧水の成分は、80%~90%以上が水です。そのほかは、基本成分としてグリセリンやBGなどの水溶性で水分を吸着する成分、コラーゲン、エラスチンなどの水分を抱えこむ保湿成分が配合されます。一方、油溶性の保湿成分は配合されないか、配合されても微量です。

また、エイジングケア化粧水には、エイジングケア化粧品成分や、抗酸化成分が配合されることがあります。

美容液も多くの場合、80%程度が水ですが、水溶性の保湿成分と油溶性の保湿成分が凝縮されて配合されています。だから、一般的には保湿力の高いセラミドなどの成分が高濃度で配合されます。このほか、美容液に配合される油溶性成分としては、スクワランなどのオイルがあります。また、エイジングケアケア化粧品成分、抗シワ成分配合の美容液などもあります。

乳液も多くの場合、70%~80%程度が水です。乳液には、水溶性の保湿成分と油溶性の保湿成分がバランスよく配合されますが、油溶性成分の割合が、美容液より高く保湿クリームより低いのが一般的です。

保湿クリームも多くの場合、60%~70%程度が水です。保湿クリームには、水溶性の保湿成分と油溶性の保湿成分がバランスよく配合されますが、シアバター、スクワラン、ワセリンなどの油溶性成分の割合が、乳液より少し高いのが一般的です。また、エイジングケア保湿クリームには、油溶性ビタミンC誘導体VCIPなどが配合されます。

まとめ

それぞれの基礎化粧品を特徴づけるのは、主に水、水溶性の保湿成分、油溶性の保湿成分の配合比率なので、配合成分の知識を持つことが化粧品の役割を理解するためには大切です。基礎化粧品の役割の違いや適切な順番を知って、毎日のスキンケアやエイジングケアに活かしましょう。